India Weekly Topics

週刊インドトピックス

Vol.0017 インド鉄道に採用されるニューノーマルは新型コロナウイルスの感染拡大抑制に効果があるのだろうか?

インド大手経済メディアのThe Economic Times社の2020年6 月28日付報道によると、“ニューノーマル”の一環としてインド鉄道はこれまでとは違ったAC(エアコン)システムを利用するようです。これまでのAC付き列車では1時間に僅か6~8回のみ空気の入れ替えがあり、うち80%は再利用された空気で20%のみが新鮮な空気でした。今後導入する“ルーフマウントACパッケージユニット(RMPU:The Roof Mounted AC Package Unit)”は1時間に16~18回空気の入れ替えがあり、映画館のように新鮮な空気を座席に送ることが可能となり、空気の循環を高めることで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことが狙いのようで、これにともない、ACのエネルギー消費量が10~15%程度増加することで列車のチケット代も値上がりするようです。なお、これまでAC付き列車はセントラル空調で23℃に設定されていましたが、今後は空気の循環を高める代わりに温度設定を25℃に引き上げ、希望する乗客に配られていたリネン生地のシーツも今後は廃止されるようです。

6月1日より段階的に解除されているロックダウンですが新型コロナウイルスの感染者数は増え続け、現在57万人近くまで伸びています。1日の新規感染者数も記録を更新し続けており、6月28日には1日で19,906人の新規感染者が確認されました。インド全体でのロックダウンの再開は行われていませんが、州ごとにロックダウンを再開している地域はあります。タミル・ナドゥ州では6月19日より2週間ロックダウンが再開されており、7月末までロックダウンが再度延長されることが発表されました。私が住んでいるカルナータカ州も7月5日以降毎週日曜日は必須サービス以外の活動を禁止することで週末の旅行などに制限がかかり感染抑制を狙っているようです。

今回の鉄道のACシステムの改善も含め、今後インドでは経済活動と新型コロナウイルス感染抑制のバランスを保つためにあらゆる“ニューノーマル”が生まれてくることでしょう。インドは日本に比べて新しい習慣やスタイルを取り入れるまでのスピードが速く、変化に対する適応能力が高いと言えますが、コロナ禍に端を発する未曾有の変化とこれからの新しいニューノーマルの時代においてインドがどう発展し、適応していくのか気になるところです。

 

Source:インド鉄道のニューノーマルで感染拡大を防ぐ