Vol.0050 カスタマイズシャツを提供するTee Labsはなぜ成功したのか
インド最大のスタートアップメディアであるYourStory社の2020年11月20日付けの報道によよると、Madurai(マドゥライ)を拠点とするスタートアップ企業Tee Labsは、カスタマイズシャツ作成ビジネスで成功を収めているとのことです。
カスタマイズのシャツを作成・販売しているTee Labsには、1日に約600枚もの発注があり、まもなくオンラインストアだけではなく店舗をオープンする予定です。現在、チームは30人の規模まで成長しています。Tee Labsは、他社のような最低注文数を設けていません。クライアントは何枚からでもカスタマイズのTシャツ、スウェットシャツ、ポロシャツ、パーカーなどあらゆるサイズとスタイルのシャツを注文することが出来ます。この独自のサービスが競争他社はない魅力的なポイントとなり、成功を収めています。
Tee Labsは、2012年にRajesh Kannu(ラジェッシュ・カヌ)氏がスタートさせました。Rajesh氏はカスタムのサイズやパターンでシャツを作る地元の仕立て屋に触発され、友人から借りた40,000ルピー(約56,000円)を元にカスタマイズ衣料品市場に参入することを決意しました。Rajesh氏は以前、鶏肉精肉店とスーパーマーケットの事業に失敗た経験があり、Tee Labsは彼にとって3度目の起業でした。まず、Rajesh氏はYouTubeや他のチャンネルを観て、独学でTシャツの印刷やカスタマイズのプロセスを学びました。そして、2012年11月にTee Labsのロゴを使用した最初のTシャツを作成しました。最初に受けた発注は、学校の送別会の為の5枚のTシャツでしたが、現在では1日に約600枚もの発注を受けるまでに成長しました。Rajesh氏によると、インドではカスタマイズ衣料品市場が急速に成長しており、今後更なる拡大が見込まれているとのことです。
インドの特に小さな都市では、未だに普及していないサービスが多々あり、様々なビジネスチャンスがあると思います。現在では、SNSで手軽に宣伝活動が可能です。最初は店舗を設けずにオンラインでビジネスを開始すれば、初期費用をかなり抑えることが出来ます。Rajesh氏もわずか40,000ルピーからビジネスを開始しています。このような小規模からのオンラインを駆使したビジネスプランは、インドの富裕層だけではなく、様々な階級の人々に大きなチャンスを与えてくれると思います。
source: マデュライを拠点とするカスタマイズTシャツのスタートアップ