【知らないと危険】インド人と仕事をする時に気をつけるべきビジネス習慣5選
インド人と仕事をする時に気をつけるべきビジネス習慣5選
今回は”インド人と仕事をする時に気をつけるべきビジネス習慣5選”というテーマで話していきます。
インド人と一緒に仕事をする上でどのようなことに気をつければ良いか悩んだこととかないでしょうか? インドのビジネス習慣や価値観・文化を理解していないと、うまく信頼関係を築くことができなかったり、それが原因で大きなビジネスチャンスを逃してしまったりするかもしれません。 ただ今回の動画を見ていただくことで、インド人と一緒に仕事をする上で気をつけるべきポイントを正しく理解できるようになります。
私は2014年に創業以降、200社以上の日本企業のインド進出を支援してきました。 その経験も踏まえて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回お話しする内容はインドへの進出を検討している方にとって非常に重要な内容となります。まずは、インドのビジネス習慣について5つお話ししていきます。
多様性を前提にコミュニケーションを取る
気をつけるべきビジネス習慣の1つ目を解説します。
インドは多様性の国とかってよく言われますけど、きっと、みなさんが想像している以上に本当にいろんなバックグラウンドの人がいるんですよね。
まず、大前提として、、、インドで生まれ育って、インドから出たこともないインド人(これが本日お話しをするインド人のイメージに近いと思いますけど、実際うちの会社でも出張行った時に「初めて飛行機乗りました!」っていう従業員も結構いたりするわけですけど)、なので、こういうインド人がやっぱりほとんどなんですけど、それとは別に、欧米諸国に留学をして、海外で生活をし、海外で仕事をしたことのあるインド人もたくさんいますし、海外に完全に移住をしたり海外で起業をしている印僑とかNRIとかって呼ばれる在外インド人もたくさんいて、一般的なインド人のイメージとはまるで違うんですよね。
さらに、インド国内でもいろんな地域性や格差があります。よくEUみたいな国とも言われますよね、通貨はインドルピーで同じだけど、宗教も言語も文化も考え方も州や地域によってぜんぜん違う。
なので、相手のアイデンティティを形成しているであろう、生まれ育った地域や環境、学歴、職歴、相手の人生に対して興味を持って、相手の人となりをある程度知った上でコミュニケーションを取る必要があるんですね。そこが分からないままコミュニケーションを取ってしまうと、今自分が持っているインド人のイメージとか、勝手な偏見の目で見てしまったり、それが原因で誤解を生んでしまったりする可能性があるので注意する必要があるかな、と思います。
距離を縮めるためにはお酒ではなくチャイで
気をつけるべきビジネス習慣の2つ目を解説します。
インドではお酒を飲まない人も結構いるので、例えば私が住んでいるチェンナイやベンガルールでは日本のノミニケーション(飲み会)はあまり好まれないケースも多いんですね。
なので、特に従業員であればみんなでランチに行ってインド料理を食べる、一緒にチャイを飲むっというのがみんなが揃いやすいですし、取引先とかの会食だと相手の好みに合わせて昼か夜どっちがいいか、相手がベジタリアンかどうか、相手はお酒が好きかどうかを確認してから会食の時間・場所を決めるのがいいと思います。
相手が心地よいと思うであろう食事の機会をアレンジして、ビジネスの話をする前に、まずは家族や出身地などのプライベートの話をしながら個人的に仲良くなれるかどうかが極めて重要です。
感情的にならず淡々と主義主張する
気をつけるべきビジネス習慣の3つ目を解説します。
インド人と初めて一緒に仕事をしてみるとどうしてもストレスを感じてしまう人は少なくないと思います。
典型的なパターンだと、一度合意したことが急にひっくり返されるとか、約束した時間に平気で遅れてくるとか、自分のミスを受け入れずにむっちゃ言い訳してくるとかですかね。私の娘もようやく最近イヤイヤ期が終わったところですけど、インドに駐在する人にもこの「インドイヤイヤ期」っていうのがあって、このイヤイヤ期に突入したときにいかに感情的になりすぎず、インド人の人となりを理解した上で受け入れつつ、どうやってうまく対処できるか、淡々と自分が思ったことをちゃんと相手に伝えられるか、冷静に主義主張ができるか、っていうのはむっちゃ重要かなーと思います。
相手が大事にしているものを尊重する
気をつけるべきビジネス習慣の4つ目を解説します。
インドでは結婚式とか誕生日会によく呼ばれるんですけど、可能な限りこういうイベントに顔を出すのは大切で、これは逆の立場でもそうだとは思うんですけど、特に私たちのような外国人が顔を出してお祝いをしたり、インド料理・インドの文化を積極的に楽しんでいるとむちゃくちゃ喜んでくれるんですね。
あと、ある種の見栄っぱりの文化というか、インド特有の世間体やビジネスの世界では特に社会的なステータスを気にしている人が多いので、それを満たしてあげられるような言動を心がけると良いと思います。
っていうのも、インドは比較的に権力格差の大きい国で、世界的権威のオランダの社会心理学者ゲールト・ホフステード氏が開発した文化間比較のフレームワークである6次元モデルでも、インドの権力格差の大きさっていうのが数値として明確に出ているんですけど、
例えば、役職の高い方とか会計士や弁護士などの有資格者とか、そういった一般的に社会的地位が高いと言われている人は、その分プライドも高い傾向があって、なので正論をあまりストレートに言いすぎるとそのプライドを傷つけてしまって、関係が一気に壊れてしまうこともあります。私もこれが原因でですね、それ以来いっさい口を聞いてくれなくなってしまったインド人会計士が何人かいますので、みなさんぜひ気をつけてください、苦笑。。
積極的に人とつながり、関係性をメンテする
気をつけるべきビジネス習慣の5つ目を解説します。
インドは人とのつながりをむちゃくちゃ大切にするんですけど、特にビジネスのいろんな局面においては、誰をすぐに紹介ができるとか、誰から紹介をされたとかだけで勝負が決まってしまうケースも少なくないんですよね。さっきの話じゃないですけど、権力格差が大きい国なので、どれだけ担当者レベルで交渉をして合意をしたとしても、トップの一声で良くも悪くもひっくり返ってしまうことがよく起こります。
例えば、ちょうど先日もうちの新しいオフィスの内装工事業者をどこにしようかいろいろと見積を取ってて、オフィスのオーナーと個人的に仲良くなってですね、そのオーナーにも内装工事業者を紹介してもらって見積を取ったんですけど、その見積をオーナーに見せたら「オレに任せとけ」って、その翌日に3割ぐらい安い見積が出てきたんですね。たぶん内装業者と直接交渉をしても相手はそう簡単に値引きしてくれないんですけど、関係性のある知人・友人を通じて話をしてもらうと積極的に力になってくれるわけです。
なので、普段からキーパーソンが誰なのか、その人と繋がるための努力が必要なんですけど、ただ、ひとつ注意が必要なのは、さっきの値引きをしてくれた状態っていうのはある種これはオーナーから恩を売られている状態とも言えるので、つながったあとのメンテや借りた恩をしっかりと返していくことも怠らないようにすることが重要だと感じています。
ということで今回はインド人と仕事をする時に気をつけるべきビジネス習慣について解説しました。
今回の動画をまとめますと、
- 多様性を前提にコミュニケーションを取る
- 距離を縮めるためにはお酒ではなくチャイで
- 感情的にならず淡々と主義主張する
- 相手が大事にしているものを尊重する
- 積極的に人をつなげ、関係性をメンテする
この5つになります。
本日ご紹介した内容はほんの一例ですが、インドについて全く分からない方が現地でいきなりビジネスを行うのはとてもリスクが大きいと思います。
私たちGlobal Japanでは、インド現地の実務を深く理解した日本人メンバーが多くインドに常駐しており、インド進出に関するご相談を積極的に受け付けています。 インドの市場調査から現地法人の設立代行サポート、経理代行や雇用代行、労務管理にいたるまでを一気通貫でご支援可能です。インド進出についてご相談したい方は、ぜひお気軽にお問合せください。