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【インドの交通事情】バイクは「トラック」であり「バス」である?物理法則を無視した過積載15選とジュガード精神

【インドの交通事情】バイクは「トラック」であり「バス」である?物理法則を無視した過積載15選とジュガード精神

インドの路上は毎日が「サーカス」?

インドの道路を見ていると、日本では考えられない積載量や運転スタイルのバイクに遭遇します。これらは単なる交通違反の範疇を超え、物理法則への挑戦とも言える光景です。なぜ彼らはそこまでしてバイクで運ぶのでしょうか?その背景には、インドビジネスの根幹にも通じる「なんとかなる(ジュガード)」の精神と、執念とも言える経済合理性への追求があります。
今回は私がこれまでインドで目撃してきた驚きの実話をご紹介します。インドに行ったことがないという方も、インド在住者の皆さんもぜひぜひ楽しんでいっていただければと思います。

【日常編】生活用品からマネキンまで?インド流の「運び方」とは

椅子には「座って」運べ?プラスチック椅子の効率的輸送

インドでは、荷台に椅子を縛り付けるような非効率なことはしません。「座れるものには座ってしまえ」という発想で、運転手が積み荷のプラスチック椅子に座って運転する光景が見られます。不安定に見えますが、彼らにとっては日常の一コマです

マネキンとのタンデム走行

サリーを着た無表情なマネキンを、おっちゃんが小脇に抱えて走るスタイルです。最初、遠目からはサリーを着飾った女性が変な座り方しているなーと思って近づいたらマネキンでした。険しい表情のおっちゃんからはなんとも言えない哀愁が漂っていたことを今でも鮮明に覚えています。

ダッバーワーラーの職人技!大量のミルク缶をどう固定するか

朝の風物詩である牛乳配達(ダッバーワーラー)では、バイクの両サイドに特製フレームを組み、10kg以上のミルク缶を10個以上ぶら下げて走行します。接触すれば大事故に繋がる状態でデリバリーを完遂するのは、まさに職人技と言えます

【動物編】ヤギや鶏も同乗?「命の運び屋」たちのバランス感覚

まるでペット?ヤギとの二人乗り

ドナドナのような悲壮感はなく、運転手の前に立って風を感じるヤギや、後部座席で抱っこされるヤギなど、まるで相棒のようにバイクに同乗しています。もはやヤギ自身も慣れたもので、遠くを見つめながら気持ちよさそうに風を感じている姿を見ていると、もはやこのヤギさんペットなんだろうかと勘違いしてしまうレベルです。

命知らずの「生きた鶏タワー」

巨大な網カゴに数十羽の鶏がぎゅうぎゅうに詰め込まれ、網目からは首や足が突き出しています。なぞにハンドルからも逆さ吊りにされてるのもあって、数十羽の鶏の鳴き声とともになんとも賑やかなバイクが真横を通り過ぎていきます。この鶏たちのたどり着く先を想像するといたたまれない気持ちになるんですけど、まさにリアル命の授業ですね。

高さ1メートル!「卵の塔」を割らずに悪路を走れるのか?

鶏が産んだ大量の卵を薄い紙トレイに乗せ、1メートル以上の高さまで垂直に積み上げて運びます。舗装されていないデコボコ道でも卵を一つも割らずにスイスイと駆け抜ける運転技術は、サーカス級です

 

【過積載編】なぜトラックを呼ばないのか?徹底したコスト削減意識

引っ越しもバイク一台で?ソファや棚を自力で運ぶ理由

1人掛けソファをヘルメット代わりに頭に乗せたり、ワードローブを同乗者との間に挟んだりして運びます。日本人の感覚では「トラックを呼ぶべき」と考えがちですが、彼らにとっては「自分で運べば配送費はタダ」という経済合理性が勝るのです。この徹底したコスト意識はインド商人の特徴の一つ。

視界ゼロの「タイヤタワー」

運転手の頭がタイヤの穴から辛うじて見えるだけの「ミシュランマン」状態です。運転手の頭がタイヤの穴からギリギリ覗いている状態で、横も後ろも全く見えず危ないよ、と注意したら、きっとこのおっちゃんはNo problem、「前が見えているから問題ない」と笑顔で返してくれそうです。

中身が何かわからない「巨大な綿花や謎の袋」

バイクの車体が100%隠れるほど巨大な袋を積み上げて走ります。遠くから見るとタイヤすら見えなくて、「巨大な袋」が浮遊しながら移動しているように見えるやつですね。風にあおられるたびに周囲に猛烈な緊張感を与えながら走っていきます。

 

【ハラハラ編】ガスボンベや鉄筋をバイクで運ぶ「動く兵器」

爆発の恐怖!プロパンガスと「開脚運転」

家庭用の重いプロパンガスボンベを足元と荷台に満載し、運転手はカニ股(開脚)状態で運転します。段差で金属音がするたびに周囲はヒヤヒヤしますが、生活インフラを支える重要な物流手段となっています。

長尺の塩ビパイプやガラス板が凶器に変わる瞬間

数メートルの塩ビパイプやサトウキビを横向きに積載するため、バイクでありながら横幅は大型トラック並みになります。さらに、巨大なガラス板や鏡を風を受けながら手で支えて運ぶ姿は、強風が吹けばひとたまりもない状況ですが、指先の握力と根性で耐え抜きます。

季節の風物詩「サトウキビの槍部隊」

塩ビパイプの代わりに収穫期になると現れるのがこれです。数メートルのサトウキビを束ねて左右に固定するんですけど、横に2メートルずつ突き出しているので、バイクのくせに横幅は大型トラックです。対向車は警戒心マックスでよけていきます。

しなる恐怖「超長尺の鉄筋」

そしてハラハラドキドキシリーズ4つ目は建設現場へ向かう10メートル近い鉄筋です。これたまに地面を引きずりながら走ってるんですけど、地面と擦れて火花が散ってることもあります。 さらに振動で鉄筋が上下に大きく「しなる」ので、周囲の人はだいたい防衛体制をとってますよね。

鏡よ鏡「巨大なガラス板・鏡」

最後は、人間よりもデカい鏡を、後部座席の人がなんとか両手で支えながら運びます。ふと振り返ると、景色が反射して距離感がバグるんですけど、風の抵抗を全身で受け止めているので、あまりスピードが出ていないところが少し笑ってしまいます。強風が吹いたら帆船みたいにむちゃくちゃあおられるので、彼らは指先の握力だけでただひたすらに耐え続けるわけですね。

【殿堂入り】4人乗りは当たり前?「6人乗りファミリーバイク」の衝撃

インドにおけるバイクは「家族のバス」でもあります。ガソリンタンクの上に子供、運転席に父、間に子供2人、後部に母と赤ちゃんという構成で、計6人が一台に乗車します。この状態でスピードを出し、笑顔で談笑して移動する姿からは、どんな困難も家族で乗り越えるという圧倒的な生命力を感じさせます。

今回ご紹介した事例は、一見すると「危険」「無茶」に映りますが、ビジネスの視点で見れば「制約条件下での最大効率の追求」とも捉えられます。インド進出においても、彼らのように柔軟な発想(ジュガード)とタフな精神を持つことが、予期せぬトラブルを乗り越える鍵になるかもしれません。

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