Vol.0080 インドがオンライン受付にてコロナワクチン予防接種を開始
高齢者・合併症患者を対象に予防接種開始
インディア・トゥデイ紙の3月1日付の記事によると、インドでは、コロナウイルスワクチン接種の次の段階のキックスタートとして、60歳以上の高齢者と45歳以上で一定の基
インドの市民は、いつでもどこでも、Co-WIN 2.0ポータルを使用して、またはインド国産の感染経路追跡アプリ「Arogya Setu」などの他のアプリケーションを介して、コロナウイルスの予防接種を予約することができるようになります。
この段階では2億7000万人以上の、60歳以上の高齢者と45歳以上で一定の基
オンライン登録にて予防接種を受付
コロナウイルスのワクチンは通常、民間施設では費用が発生しますが、ビハール州を除いて政府の関連病院で無料で受けることができます。ビハール州では民間病院でもコロナウイルスの予防接種の全費用をビハール州政府が負担します。
Co-WINポータルには携帯電話番号、パスポートや運転免許証などの顔写真付きの身分証明書が必要となります。1つの携帯電話番号から最大4人を登録できますが、別途身元証明を行い必要があります。
首相自ら投与を受けワクチンをアピール
また、タイムズ・オブ・インディア紙の3月1日付の記事によると、60歳以上の接種の初日には、70歳であるインドのモディ首相がデリーの全インド医科大学(AIIMS)にてバーラトバイオテック社のワクチン「コバキシン」の初回投与を受け、ワクチン接種を受ける資格がある人々にツイッターで訴えたとのことです。このワクチンは一部の専門家から有効なデータが不足していると批判されており、政府としては国民のワクチンへの信頼感を高め、ワクチン接種を推進していくことを意図しているものと思われます。
このようにインドでは新型コロナウイルスのワクチン接種のためにITを駆使した取り組みを行っています。この施策の成果がどのように表れるか引き続き見守っていきたい次第です。
ソース:Co-WINポータルでコロナウイルスワクチン接種に登録する方法
モディ首相がデリーのAIIMSでCovid-19ワクチンの初回接種を行う
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