【インド駐在生活の真実】住んでみてわかった“本当のメリット”を解説!
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今回はですね、インド駐在員があまり語らないインド駐在生活のメリットについて暴露してみたいと思います。
住んでみてわかった“本当のメリット”を解説!
インド駐在って聞くと、「地獄」「ヤバい」「生活の闇」みたいな、ネガティブなイメージばかりがフォーカスされますよね。たしかに毎日予期せぬハプニングが起こりますし、交通ルールもむちゃくちゃですし、食生活もキツい部分はありますので、不安を煽る情報ばっかりが溢れかえってしまうのもわかります。ただ、これから赴任する方はもちろん、せっかくインドに興味を持ってくださっているひとも「大丈夫かな?」とかなり不安に思われているかもしれません。
そこで今回は、実はインドに実際に駐在した人しか知らないインド駐在のオイシイところを暴露することで、インドの闇だけじゃなく、インドの光にも焦点を当てて、インドでの新生活を「快適で成長に満ちたもの」に変えられる可能性について徹底解説してみたいと思います。
経済的自由!インド駐在で「貯金が止まらない」衝撃の理由
まず最初にインド駐在で貯金し放題の現実について3つの観点からお話したいと思います。
生活コストが激変!「実質出費ゼロ」の快適生活
インド駐在の最大のメリット、まず1つ目はお金の話です。
一般的にインドの物価は日本の約半分以下ですみます。そもそも買いたいものがまったく見つからないというインドあるある自虐ネタもあるので、当然に生活の出費は少なくなるんですけど、駐在員の場合はさらに「チート級の優遇」があるんですよね。
そのひとつが、会社が家賃を負担してくれるところです。インドの家は全体的に広いので、家賃を払わずともむちゃくちゃ広い家に住めるわけですね。また、インドでは公共交通機関が十分に整備されていないので、会社が仕事とプライベートで使えるドライバー付きの車を支給するのが一般的です。一切の出費なくお抱えの専属ドライバーがつく、っていうのは日本ではあり得ない待遇ですよね。
要は、固定費の中でももっとも大きな割合を占める家賃と交通費がほぼゼロ。その上に、最高レベルのハードシップ手当や一時帰国や買い出し休暇の補助、子女養育費用の補助など、その他諸々の手当が支給される場合が多いので、駐在でインドに来るとむちゃくちゃ貯金ができるという方は結構多いんですよね。
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インドはフルーツ天国!むちゃくちゃ安くて新鮮な食材が楽しめる
2つ目は食費の観点なんですけど、インドは農業大国で、ベジタリアンも多いこともあって、野菜やフルーツがむちゃくちゃ安く買えます。バンガロールにあるルルハイパーマーケットというスーパーでは、キレイに陳列されたネギやレタス、パッケージングされたマッシュルームもあって、トマトや大根などグラム単位で必要なだけ量り売りしてくれるのもいい感じです。あと、日本では高級フルーツの1つとして君臨するマンゴーは、インドでは激安。まさに感動するほどの美味さなんですけど、インドはとにかく季節ごとにいろんなフルーツが楽しめて、いつも新鮮でおいしい旬のものが手に入る「フルーツ天国」なので、私の娘もインドのフルーツに育てられていると言っても過言ではありません。
自己投資も超お手頃!本場で習い事を始めよう
そして3つ目の視点は、自己投資や家事代行です。インドは多くの方が日本人よりも給料が安い国なので、習い事や依頼ごとの月謝も安く抑えられます。
例えば、マンツーマンのヒンディー語レッスンが1回500ルピー(1,000円もしないぐらいの金額)で簡単に見つかりますし、ヨガやボリウッドダンスなど、せっかくインドにいるなら本場で良心的な価格で気軽に始められるのは、むちゃくちゃ嬉しいポイントですよね。ご家族がいる場合は、子供向けの習い事も豊富ですし、メイドさんを雇って激安で家事代行を依頼できちゃうところも日本ではなかなかあり得ない環境です。メイドさんの給与相場としてはだいたい時給200ルピー前後ぐらいなので、週2〜3回来てもらって掃除・洗濯・料理・育児のサポートをしてもらっても月謝は1万円程度でおさまるっていうのは最高ですよね。
想像を超越!日本より快適な「IT超大国」での生活革命
次に日本より快適なモビリティとデリバリーサービスについて3つの観点からお話していきます。
移動のストレスから完全解放!「動く個室」での通勤
1つ目は、ストレスフリーの通勤についてです。一般論として、インドに交通ルールなんてものは無いに等しい。インドで運転は無理。こういう話はよく聞くと思いますけど、これは確かにその通りです。ただ、駐在員の場合はそもそも自分でルールを気にする必要すらなくて、自ら運転する必要もないという点で、移動のストレスはもしかしたら日本よりも快適かもしれません。会社支給のドライバー付きの車で移動はほぼすべて完結するからですね。
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満員電車に乗る必要もなく、プライベートな空間で人目を気にせず、好きなことをしながら、お金のことも気にせずにタクシー乗り放題みたいな状況なので、むちゃくちゃ快適なわけです。しかも専属ドライバーなので日本のタクシーよりもむしろ気心も知れて安心ですよね。会食が終わって酔っ払ってても店を出てすぐに車に乗り込めばドライバーが勝手に家まで連れていってくれます。万が一車の支給がない駐在員でも、Uberのような配車アプリであればボッタクリの心配もなく、日本の約10分の1ぐらいの値段で利用できるので手軽に移動できます。
現金が不便に!?最先端のインド「オンライン決済」革命
2つ目は、オンライン決済天国についてです。インドはIT大国という顔も持ち合わせていますけど、特にインドのデジタル公共インフラとして利用されている電子決済システムUPIはむちゃくちゃ便利です。道端の屋台からオートリキシャまで、ほぼどこでもQRコードでのオンライン決済ができます。
日本みたいに、この店ではこれしか使えないということはなく、どのアプリでも、どんな小さな商店や屋台でもほぼすべてのお店でUPIが使えます。なんなら電話番号さえわかれば個人間送金までサクッと簡単にできちゃうのでむっちゃ便利なんですよね。飲み会に行った時の割り勘もUPIでサクッと終わります。スマホ一つで身軽にお出かけできてしまう。私もすっかりお財布を持ち歩かなくなってしまいましたけど、現金不要のキャッシュレス革命は圧倒的にインドの方が進んでいる感覚があって、想像以上に快適なのでこれは駐在してみないとなかなかわからない世界です。
頼んで10分!神速デリバリーサービスの超充実
そして、3つ目としてインド生活の利便性を極限まで高めているのが、デリバリーサービスの超充実ぶりです。フードデリバリーはもちろんのこと、食材や生活用品までなんでも頼むとすぐに配達してくれます。日本のデリバリーサービスと比べても、配達料金がとにかく安いので気軽に頼むことができるのは強いですよね。
例えば、料理をしようとしたら卵とバターと牛乳が足りないことに気づいたら、注文をすると7分で家に届く。ある程度買い物をすると配達料金はタダです。お会計もUPIを通じたGoogle Payなどの決済プラットフォームを通じてUPIで支払うのでサクッと一瞬です。インドと比べると配達員の人件費がむちゃくちゃ高い日本では絶対に実現できない、神サービスですよね。むしろコンビニがなくても、すべて家まで瞬時に届けてくれるので、今日は家から出たくないって日もスマホ1つで快適に過ごせるわけです。
人生観が変わる!「最強のメンタル」を獲得する自己成長の機会
次にインドという国を自己成長の機会と捉えたときのインド駐在の良さについて話してみたいと思います。
失敗を恐れない!強制的に英語力が鍛えられる環境
1つ目は、英語力が鍛えられる環境という点です。インドは多言語国家っていう風に言われるんですけど、駐在員が仕事や生活で接するインド人のほとんどは英語が堪能です。つまり、日常的に英語で生活をする必要があるので、自然に英語力が伸びていく、という部分があります。否応なくインド人と言い合いになることも多いので半強制的に英語のシャワーを浴びまくる毎日です。
そして、特にインドという環境が英語学習にはむちゃくちゃ良い場所だと思っていてですね、インド人の英語は話すスピードが速いだけじゃなくて、癖が強かったり、そもそも文法がむちゃくちゃな英語を話している人もけっこう多いんですよね。思いっきり文法が間違っていても自信満々に話しているインド人をみていると、我々日本人が陥りがちな正しい英語を話さなきゃ、というマインドブロックを壊すことができるんですよね。自己肯定感を維持しつつも、ちゃんと海外生活や仕事で使えるグローバルな英語力をグンと伸ばすことができる貴重な環境だと思っています。
※インド人の英語についてはこちらの記事(インド人の英語と面接時のエピソード集)もご覧ください。
そして、インド人は多言語国家という背景もあり、うまくコミュニケーションが取れなくても、嫌な顔ひとつせず、何度も何度も諦めずに伝えようとしてくれるし、ちゃんと聞いてくれます。分からないことを聞くのが恥ずかしくない文化は、英語を学ぶ上でむちゃくちゃ良い環境なんじゃないかなと感じています。
一皮むける!ハプニングを笑い飛ばせる「最強メンタル」の獲得
もうひとつは、メンタルを鍛られる最高の環境だということです。これはある意味またインドあるあるの自虐ネタみたいになっちゃいますけど、インド生活は、毎日毎日予測不可能なことが起こったり、とにかくハプニングの連続です(笑)。
市内は渋滞がひどいエリアも多いですし、急に車が動かなくなったと思ったり前から牛が押し寄せてきたり、歩道が整備されていないエリアも多い。道路の水捌けが悪すぎて大雨が降ると街がすぐに氾濫して立ち往生。不衛生な場所も多くて悪臭がしたり、電線が剥き出しになってぶら下がっていて下手したら感電死するかもしれない。そんなシチュエーションも落とし穴も障害物なども含めて、そこらじゅうにいろんなトラップがあります。
最初はこういったひとつひとつのハプニングが大きなストレスになるかもしれません。 ただ、しばらく経つと、インド駐在員のみなさんはちょっとした悟りを開き始めてですね、いろんなことに期待をしすぎない精神を獲得して、なんなら笑って受け入れるようになるわけです。もう笑うしかない、っていう感覚の方が正しいのかもしれないですけど、とにかく、日本にいたら絶対経験できないようなハプニングを通じて、いろんなリミッターがはずれ始めて、自分の常識・日本の常識をぶっ壊すことができると、一皮むけた自分に進化する。そんなイメージかなーと思っています。
インド駐在におけるメンタルとの付き合い方については、こちらの動画でも詳しく解説をしていますので、もしご興味ある方はご覧ください。
旅好きにはたまらない!「世界の遊び場」としてのインド
最後に世界の遊び場としてのインドという国のポジショニングについてご紹介したいと思います。
日本からでは遠いあの国へ!海外旅行の好立地
まず1つ目は海外旅行です。インド駐在の最大の楽しみとして、旅行好きにはたまらないメリットがあります。それは、インドは、日本から行きにくい国にむちゃくちゃ行きやすいというちょうど良い好立地にあるっていうことです。インド発の航空券はそもそも安いですし、スリランカも、モルディブも、モーリシャスも、週末を利用してサクッと行けちゃいます。日本から遠いヨーロッパ圏へも結構簡単にアクセスできますし、アフリカや中東を攻めるのもありですよね。
インド駐在員はインド国内では煩悩を捨て去ってほぼ悟りを開きながらお金を貯める、そして、定期的に海外旅行に行っては忘れていた煩悩を爆発させるわけですね。つまり、「世界の遊び場」としてインドを見ると、この圧倒的なマインドの振り幅を作り出せるからこそ、この世界を通常よりも数倍楽しめてしまうという、実は稀有な国なんじゃないかとも思うぐらいです。現実問題、この海外旅行に行かないとそもそもインドだけでは精神がもたない、っていう話でもあるんですけどね、笑。
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世界遺産42個!インド国内旅行だけでも「別の国」体験
2つ目は世界遺産や自然です。海外旅行だけじゃなくインド国内旅行の選択肢もむちゃくちゃ豊富です。
例えば、インドには2024年時点で世界遺産が42個もあります。ひと口にインドと言っても、地域によってむちゃくちゃいろんな歴史・文化が広がっています。有名なタージ・マハルやエローラ・アジャンタ石窟群、ハンピの建造物群といった歴史系の観光地もあれば、天空の絶景とチベット文化が織り成す神秘の世界・ラダックや、白砂ビーチと異国情緒あふれるむちゃくちゃ開放感のあるゴアとか、雲海と紅茶畑が広がる爽やかなヒマラヤの丘陵地(きゅうりょうち)・ダージリンとか、とにかくいろんな自然も楽しめてしまうのがインドの良い所です。インド駐在員の中には、駐在任期中にすべての世界遺産を制覇している人もいましたけど、インドはハマる人はむちゃくちゃハマるのでこういう楽しみ方もアリですよね。
日本こそが最高にワクワクできる旅行先になる幸せ
そして最後は、元もこもない話になっちゃうかもしれませんけど、なんだかんだ日本が最高すぎる、っていう話です。日本に住んでいたころは日々の何気ない生活に対してワクワクすることなんか当然なかったわけですけど、インド駐在員にとって日本ほどワクワクする国はありません。コンビニに入った瞬間から興奮が止まらない、こんな経験ができるというのは実はむちゃくちゃ幸せなことなんじゃないかって思うんですよね。インドで悟りを開いている我々インド駐在員にとって、コンビニは煩悩を爆発させる最高の小宇宙なわけです。
つまり、自分の中にある当たり前の期待値、幸せの沸点がぐっと下がっているので、なんだかんだとりえあず幸せだわ、という状態を作りやすくなりますし、だからこそ日本に行っても、どこの国に行っても、その世界に対する感動が爆増してしまう感覚、この圧倒的振り幅を作り出せる環境というのは、インド駐在員にしか得られない特権だと感じています。
さて、皆さん、いかがでしたでしょうか?今回は、インド駐在に対して一般的に語られる「闇」とは真逆の、インド駐在員だけが享受できるオイシイところにフォーカスを当てて解説しました。これからインドに駐在される方はぜひ参考にしていただければと思います。
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