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週刊インドトピックス

Vol.0005 3度目のロックダウン延長も大幅な規制緩和。果たしてインドの感染状況はどうなるのか?

インド大手経済メディアのThe Economic Times社の2020年5 月19日付報道によると、インド政府は3度目のロックダウン延長を決め、フェーズ4のロックダウン“Lockdown 4.0”を5月17日(日)に発表しました。今回のロックダウン4.0では5月31日まで、インド全土での都市封鎖が続きますが、低迷する経済に配慮し大幅な規制緩和が発表されました。なお、全ての国際・国内線旅客機の運行、メトロサービス、教育機関の運営(オンラインは可能)、ホテル、レストラン(デリバリーサービスは可能)、その他娯楽施設の運営、社会的、政治的、文化的な集まり、宗教施設へのアクセス、参拝などは引き続き禁止されています。今回の規制緩和により、関係する各州と連邦直轄領の相互の同意の下で州内、および州間の車両やバスの移動が許可されました。また、原則すべての店舗やマーケットでは顧客間の距離を6フィート(約1.8メートル)以上保つこと、同時に5人以上の顧客を店内に入れないことを条件に開店が認められました。夜19時以降の不要の外出は引き続き禁止されていますが、先に述べた禁止事項以外の活動は特に感染者数の多い封じ込めゾーン(containment zones)を除いて、インド内政省(MHA : Ministry of Home Affairs)によって定められた(1)レッドゾーン、(2)オレンジゾーン、(3)グリーンゾーンの全ての地域で認められることとなりました。

 

2020年3月25日から始まったロックダウンですが、3度の延長があり、今日で57日目となりました。今回のロックダウンでは大幅な規制緩和が発表され、私の住んでいるバンガロールでも政府から許可を得た会社の社員は出勤が可能になったようです。家の周りも人通りが多くなり、道路で遊ぶ子供たちの声が聞こえてくるようになりました。感染者の増加が比較的抑えられているバンガロールで行動範囲が広がったことは喜ばしいことですが、現時点でインド国内の新型コロナウイルス感染者は中国を抜いて10万人を超えており、感染者の増加が抑えられないムンバイやチェンナイ、アーメダバード、デリーなどの地域では今回の規制緩和がさらなる感染爆発を引き起こしかねない状況で、今後は今まで以上に各自の行動や各企業の活動範囲を慎重に評価し、判断していく必要があろうかと思います。特に直近3日間では1日の感染者数が4,000人を超えています。今回の規制緩和で低迷している経済に少しは活気が戻ってくるかもしれませんが、さらなる感染者が増加してしまうことは不可避です。新型コロナウイルスの潜伏期間は平均で5~6日と言われているので、このロックダウン4.0期間にどれだけ感染者が増えるのか、そして、今後インド政府はどのような対策をとっていくのか引き続き注視していきたいと思います。

 

Source:インド政府がロックダウン4.0、大幅な規制緩和を発表