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週刊インドトピックス

Vol.0153 ホーリーで巡るインド:地域色豊かな春の祝祭

ホーリー祭は、インド各地で祝われる色彩豊かな伝統的な祭りです。この祭りは、2024年3月25日に開催され、春の到来を告げる祝賀の祭りとされています。ホーリー祭は、古代の物語や神話に基づいたさまざまな儀式によって特徴づけられており、各地域で独自の風習が存在します。

 

例えば、ウッタルプラデーシュ州ではラートマー(棒)・ホーリーと呼ばれる祭りが行われ、男女が棒で互いをたたき合う伝統的な遊びがあります。これは、神話におけるラダとクリシュナの逸話にちなんだものです。
アーンドラプラデーシュ州ではメドゥル・ホーリーという伝統があり、人々がクリシュナ神に捧げる讃美歌を歌いながらホーリカ・ダハン(聖なる火を焚く儀式)を行います。
また、クマオン地方のホーリーでは、伝統的な歌やダンスが披露され、特有の雰囲気を醸し出しています。特に農村部のサンテクドルルでは、大勢の男性が女装してラティ・デヴィとマンマーダの寺院で祈りを捧げます。
ゴア州ではシグモという形でホーリーが祝われ、5日間にわたって民族舞踊や歌が披露されます。この州では漁業が盛んで、船が神話の一場面を描いた山車とともに街道を練り歩きます。
また、パンジャブ州ではホラ・モハラ(戦士のホリ)という形式で祝われ、シク教の戦士たちが武道の技を披露するなど、武勇を称える祭りとなっています。
ホーリー祭は、単に色を楽しむだけでなく、古代から伝わる神話や文化を現代に伝える重要な役割も担っています。
食べ物や飲み物もこの祭りの重要な部分であり、特にグジャ(小麦粉で作ったフルーツ団子)とバング(麻の葉から作った飲み物)などの伝統的な料理が楽しまれます。
ホーリー祭は、色と喜びの象徴であり、インドの多様な文化と伝統を祝う特別な祭りです。各地域ごとに独自の風習を持ちながらも、共通するのは人々が一堂に会し、喜びを分かち合うことです。

 

Source:インド全土で異彩を放つホーリーの風景

 

本日、3月25日は春の到来を祝うヒンディー教徒のお祭りであるホーリー祭がインド各地で行われました。祭りの前夜にはホーリカ・ダハンと呼ばれる火を囲んでの儀式が行われ、当日には色粉や色水を投げ合い祝います。
筆者もデリーでこのお祭りに参加しましたが、階級や年齢関係なく街全体がお祭りの熱狂に包まれており、とても楽しい時間を過ごすことができました。
しかしお祭り期間は、様々なことが無礼講となります。また、ホーリーを祝うための飲み物が麻の葉から作られていることや、色粉が肌荒れの原因になる可能性があることなど、注意が必要なことも多いように感じられました。

(文責:大森太郎)