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週刊インドトピックス

Vol.0039 Amazon Indiaがインド鉄道IRCTCと提携。ワンストップのチケット購入が可能に。

AmazonIndiaが鉄道と提携、アプリでチケット購入が可能に

Amazonのプラットフォームから列車のチケット予約が可能に

インド最大のスタートアップメディアであるYourStory社の2020年10 月8日付けの報道によると、Amazon Indiaがインド鉄道ケータリング・観光会社(IRCTC:Indian Railway Catering and Tourism Corporation)と提携し、Amazonのプラットフォーム上で列車のチケット予約が可能になりました。

今回の新サービスによって、利用者はAmazonのアプリ上で全車両の座席と空席情報の確認、Amazon Payやその他デジタル決済でのチケット購入、予約状況の確認、キャンセルが出来るようになります。

予約の変更やキャンセルを実施した場合には、使用した決済手段のアカウントに即座に返金がされるとのことです。また、電話やチャットを通じたAmazonヘルプラインも24時間365日対応しているようです。同社によると、『導入期間中、サービス料と決済ゲートウェイの取引手数料を無料に設定した。また、初めての予約の際にはキャッシュバックキャンペーンを実施中』とのことです。

使いやすさと信頼のブランドで利用拡大を目指す

現時点で同サービスはAndroidとiOSのアプリで利用が可能です。ショッピングカテゴリーの『Movie & Travel tickets』をクリックすると、これまでの映画チケット、航空券およびバスの予約と並んで列車チケットの項目が追加されていました。路線と旅行予定日を選択し、AC車両の希望を選択するだけで簡単に空席情報と金額の確認ができ、Amazon Payでチケット購入が可能なので、手順もシンプルで、Amazonという聞きなれたブランドを介してのチケット予約は安心感があります。

これまでIRCTCのサイト上や駅で直接チケット購入をしていましたが、購入後の予約状況の確認が分かりづらい点や、UI/UXの観点で決してユーザーフレンドリーとは言えず購入に時間がかかっていたことを考えると今回の新サービスは嬉しく思います。

Amazon Indiaは今年5月に『Amazon Food』としてフードデリバリー業界に参入、また8月にはオンライン薬局サービス『Amazon Pharmacy』をローンチし、コロナ禍において急激にインド国内での存在感を高めてきています。Amazonのような大企業があらゆる事業を手掛けることで、その分野でのさらなる競争原理が働き、各サービスのクオリティ向上が期待できるので、今後もAmazon Indiaの動きには引き続き注目していきたいです。

Source:Amazon Indiaがインド鉄道と提携。

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