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週刊インドトピックス

Vol. 0046 ベンチャー女性投資家Priya Mohanの歩んだキャリアとは?


インド最大のスタートアップメディアであるYourStory社は2020年11月12日付けの報道で、スタートアップ企業の顧問Priya Mohanのインタビューを掲載しています。
スタートアップ企業Venture Highway(ベンチャー・ハイウェイ)の顧問として女性投資家のPriya Mohan(プリヤ・モーハン)は、次世代の起業家達に対し、初期段階のアイディアに対してのアドバイスと資金提供を行っています。彼女はなぜベンチャー投資家の道を進むことになったのでしょうか。

公認会計士であり、Indian School of Business (ISB) を卒業したPriya は、投資銀行業務と株式調査業界でキャリアをスタートさせました。大手監査法人Fraser and Rossに見習いとして入社し経験を積んだ後、Irevna、BRICS Securities、Ernst and Youngなど複数の企業で勤務しました。その後、ISBでMBAを取得し、地元であるチェンナイに戻りました。2012年、彼女はエドテック(※1)のスタートアップ企業Vidyarthaを設立しました。
「Vidyarthaは私の人生そのものだったのです。若い時に自分を正しく指導してくれたり、適切なアドバイスしてくれる人がいたら、自分の人生はどれだけ違ったものになっていただろうか、と考えることがよくありました。ですから、若い学生達により良い学習指導を提供することを目的としてVidyarthaを設立しました。」とPriyaはインタビューで語っています。
Vidyarthaの経営をする傍ら、Priyaは米国国務省の専門家交流プログラムである国際訪問者リーダーシッププログラム(IVLP)の一員としての活動も行いました。数年後、Priya はVidyarthaを離れる決心をしました。

Priyaは共通の友人を通じて、シード期やアーリーステージのスタートアップ起業家を支援するVenture Highwayの創設者Samir Sood(サミール・スード)に出会いました。二人が出会った時、SamirはVenture Highwayのバンガロールチームを率いることの出来る人材を探していました。Priyaは半年間の契約で実験的に勤務を始めましたが、長期的に働くこととなりました。Priyaは最終的にVenture Highwayの顧問となり、現在も活動を行っています。

インドというと男尊女卑のイメージを持つ方が多いと思います。しかし、実際にはキャリアを積み重ねて活躍しているインド人女性も多く存在しています。働きながら大学院に通ったり、業務経験を積んだ後、海外留学をする女性も多いです。これから、インド人女性達が更に活躍し、インド経済を盛り上げてくれることを期待しています。

※1 EdTech(エドテック):Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、教育領域にイノベーションを起こすスタートアップ、そのサービスやビジネスのことを指します。

source: Venture HighwayのPriya Mohan