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週刊インドトピックス

Vol.0158 AI市場に新風を吹き込むEma: カスタマイズ可能なソリューションで差別化

Ema AIは、サンフランシスコとバンガロールに拠点を置く企業向けAIソリューションプロバイダーです。彼らは、企業が自前でAIシステムを一から開発する手間を省き、カスタマイズ可能な企業向けのAIソリューションを提供しています。設立から約1年で、EmaはAccel、Section 32、Prosus Venturesなどの投資家から2500万ドルの資金を調達し、様々な用途でのジェネレーティブAIの導入を進めている企業への、チャットボットの構築、コード生成、デザインプロセスなどのソリューションを提供しています。

Emaの目標はビジネスでの単調なタスクを自動化することであり、同社は最近、企業内のどの役割にも変形または適応できるとする“Universal AI Employee”を発表しました。同社は、企業のタスクを効率化し、コストを削減し、開発プロセスを加速するソリューションを提供するとしています。

Emaの市場機会は大きく、Bloomberg Intelligence(市場情報サービス)によると、企業向けジェネレーティブAIの市場規模は2032年には1.3兆ドルに達すると予測されています。
また、企業向けジェネレーティブAIスタートアップの数は2024年には67,200社に達し、22023年12月の約50,000社から急増しています

Emaの取り組みは、企業が数あるLLM(大規模言語モデル)の中から、特定のユースケースに最適な特定のLLMを選択するプロセスを簡略化します。
EmaのUniversal AI Employeeは、人間の従業員を模倣し、会話を行い、文脈を理解し、人からの継続的なフィードバックを受け取りながら推論する能力を持っています。これを通じて、ユーザーはより適切な判断を下せるようになり、AIは人間と共により高度なプロジェクトに取り組むことが可能となります。
EmaのUniversal AI Employeeは、Generative Workflow Engine(生成型のワークフローを作成し自動化するための技術やシステム)を通じて動作し、問題についての会話形式での説明を基に、新たなワークフローを作り出し、その問題をより小さなタスクに細分化して、それぞれのタスクをどのように処理するかを判断し、実行に移します。これによって、ユーザーから得られるフィードバックを取り込み、パフォーマンスを持続的に改善していくことが可能になります。

 

Source:企業向けAIの新星

 

EmaのUniversal AI Employeeは企業が効率的にタスクを管理し、業務プロセスを自動化するための強力なツールとなると感じました。
しかし、企業向けジェネレーティブAIスタートアップが67,200社にもおよぶ市場で、プレゼンスを発揮することはとても難しいことだと感じます。
一個人としては、この熾烈な競争の中で様々な業務や日常生活を便利にするAIソリューションが多く生まれてくることを期待したいです。

 

(文責:大森太郎)